今だから、木物

いけばなを習うようになり知ったことの一つに、冬の寒さの中の彩りがあります。
水仙や、木瓜(ボケ)・連翹(レンギョウ)をはじめとする木物、立春が近づくにつれ桜やチューリップ・スイートピー・菜の花・ラナンキュラスなどの優しい花々。
寒さで縮こまって吐く息の白さと同じような心が、お稽古に向かうと次第に柔らかい色に染まりだします。

今回のお稽古は、生花正風体一種生・木瓜(ボケ)でした。
森先生の講義と今日のお稽古の課題を踏まえ、木取りをし、枝を切りだめしながら、いけていきます。

「どういけたいのか」ビジョンを描き、「どう見えるのか」作品の全体像を席を離れて捉える。
森先生が教えてくださることは、いけばな以外にも通じることがたくさんあります。
木物の生花のこの時期、少しでも出来るようになったことが増えるよう、お稽古に取り組みたいと思います。

はななす