伝統は 私達のそばにある

皆様 おはようございます
今年も半年が 経とうとしています 早いですね
オリンピックパラリンピック2021が 近づいてきます
何か 気持ちを切り替える線を引けられれば
キリッとするのにと 思います

昨日は 「いけばなの日」
表参道教室では スペシャルレッスンがあり
杜若の生花を お稽古しました
初めての方が殆ど 葉の裏表 葉の爪 など決まり事を覚えなければなりませんが
皆さん 真剣に一枚一枚葉を手にして 頑張っていました
大変でも 同じ人間が考えたこと
何回も何年もいけているうちに そうか!とわかる時が来ます

伝統は 遠く無関係なものではありません
私達が 杜若を愛で 生花や立花をお稽古することが 伝統のone pieceなのです

一緒に頑張りましょうね

先週私は 三八〇年前の江戸時代初期に 池坊専好宗匠(二代専好)が
立てられた 立花を模写しました

池坊中央研修学院 総合特別科 森部特命教授 古典立花ゼミ

殆どの花材は 今も手に入れることができます
家元御用達の 「花市」さんのおかげです 花器もあります
今回 古典立花ゼミには 全国から二十一名が参加
静かに 熱気だけが溢れています

重要文化財指定 九十三図より八十三

一日半の時間をかけ 何とか完成しました
花器には 藁を束ねたこみ藁を入れ 
そこに花材を挿します
松は 「幹造り」といって 釘やネジで    
枝を繋げていき ドリルや鋸も使い 小さな工事のようです

花材 松、百合、夏はぜ、伊吹、シャガ、菊、柘榴、柏、苔木、

八十三図模写作品

後水尾天皇のもと 寛永文化が花開き
二代専好も 宮中で花会を繰り返しながら
立花を大成したと言われます

その魅力は 草木の自然な姿を生かしながら 自由自在に構成し
また 細やかな品格のある伸びやかさもあり 奥深い魅力が感じられます

今回は模写なので なるべく絵図に近づくように
なかなか大変ですが 面白かったです

先人の美意識や知恵に 触発された研修でした
ここで得たものを 自身のお稽古に生かしたいです

華の道は 終わりなき道

皆様 今週も穏やかにお過ごしくださいませ

森由華

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