「とらわれのない美」旧七夕会への出瓶

昨日　無事に旧七夕会池坊全国華道展が　閉幕しました
久しぶりの通常開催に　家元会場も　全国から海外から　たくさんのお客様を迎え　大変盛況
ご来場くださいました皆様　有難うございました
約六百杯の作品が　この日を　待ち望んでいたように　輝いて見えました

今回私は　ゼミ選抜席に出瓶の栄誉をいただき　森部立花ゼミ席で　立花新風体を　立調しました

今月一日　新刊「専好立花の世界　臥雲華書に学ぶ」を上梓された　森部特命教授に　お祝いの気持ちをこめた作品です

二代専好の代表作品には　大きな鶏頭を使った絵図が　いくつかあります
四百年前　このように大きな鶏冠鶏頭を主にする、、
なんて大胆で　モダンな発想かと思います
二代専好に敬意を表示ながら　その感動を今に移してみようと　チャレンジしました

モダンな色の鶏頭を何色か組み合わせ　大きな茅と出合わせるところから出発　和の草木を取り合わせ
今年の旧七夕会のテーマ　「とらわれのない美」を立てるべく　大胆さと優しさが調和し　ゆったりとした空間を求めました

■立花新風体

■鶏頭、ときわ茅、松、芭蕉、秋明菊、ドウダンツツジ、寒菊、オクロレウカ、プリペット

何より励みになったのは　この花材を揃えてくださった　花市商店の皆様
そして　いけこみからお手伝いしてくれた
薙野さん　牧田さん　村山さん　
花展見学会に来てくれた　村田さん　松谷さん　桃川さん　大西さん　氏原さん　安藤さん　池邊さん　へ心から感謝申し上げます
有難うございました

とらわれのない美　
既成概念から放たれ　純粋に花をいけたい　という思いを姿にする　
憧れども道は遠く　蜃気楼のように惑わされ　だからこそ面白く　果てがない世界

明日から　また道は続きます
どうぞ　ご一緒に

森由華