やまなし
いつになく眩しく感じる今年の春。
生花スペシャルレッスンは、やまなしと都忘れの二種生けでした。初めに森先生の講義があり、生花の基本を再確認できました。
「やまなし」といえば宮沢賢治の物語を思い出します。国語の授業、先生の質問に静まり返る教室。小学生には難解で不思議な話でした。
初対面の木の方は、果たしてどんなでしょうか。
木物をためるための「よい加減」は難しく、「これ以上はこわい」、とためらうこともしばしば。硬く太い枝に深くあたりをつけ過ぎたり、細い枝をねじり過ぎたりで、何本も折ってしまいました。指で花材の声を聞くような気持ちで、勇気を出してためます。
やまなしの葉は優しくきらめき、教室の中にも光がさしたようで、春らしく伸びやかな生花になりました。
森先生、楽しいスペシャルレッスンをありがとうございました!
はななす*