長月を締めくくる立花 

先々週末ふと、37年前の9月22日はちょうどプラザ合意がなされ円高へと時計の針が進みはじめた日であったことを思い出した。

先週9月22日、世界の中央銀行が利上げをし、日本だけがマイナス金利を継続する中、日銀が今度は円安を止めるために為替介入を行なった。同じ9月22日。何かの因縁であろうか?

そんなことを考えながら、秋分から甘露の頃、秋らしさが次第に深まる中、長月を締めくくるお稽古に参加しました。

この時期、色が非常に映える真っ赤な鶏頭「真、請、控枝」に、竜胆「正真」に配置し、緑が美しいアレカヤシ「副、見越」に、右への綺麗な流線を意識しつつオクロレウカ「流枝」に添えました。
そして各役枝に動きを送り出す為にメリー「胴」へと展開し、最後に一瓶の要となる水際「前置」ゴッドを挿しました。

🟦立花正風体

「言うは易し、行うは難し」、胴と前置は何度やっても慣れません。
特に水際の美を追求するためのゴッドの配置は、重ならないように高低差をつけるようにしているのですが、なかなか上手くいかず…..森先生、練習します!

Takayuki Fujii

101carat

次の記事

秋の訪れ