旧七夕会で見つけた”不易と流行”の姿
この度の旧七夕会では、数年ぶりに見学会に参加しました。
道場席、家元ビルには、今年のテーマである「とらわれのない美」が、自由花だけでなく、立花や生花のような約束事をふまえた花形の中にも、とても豊かに表現されていて、見ている私の気持ちも広がりました。
森先生の立花新風体は400年近く前の二代専好の世界が、幾多の時代を重ねてたどり着いた“今”に息づいているように感じ、その迫力と美しさに圧倒され、作品の前からしばし動くことができませんでした。
遠い歴史の彼方の先人が、確かにこの地で花をいけていたということ。そして、わかったつもりでいた「不易と流行」という言葉の形ある姿を、森先生の立花新風体から教えていただきました。
京都で拝見できて本当によかったです。
麻布橘会の頼もしい先輩である太田さんの立花正風体は、花材の取り合わせ、作品のたたずまいも、洗練されていてスタイリッシュ。かっこいいなぁ、と見惚れました。
WESTビルでの自由花の展示は、まるで博物館か高級宝石店のようで、新鮮でした。
見えないものとの共存は、いつ終わるともしれず、先を見通すことは未だ難しい毎日。
このような時代だからこそ、「とらわれのない美」という、どこまでも想像の翼が広がるような発想は、これからの私のいけばなのお稽古のよりどころの一つになりそうです。
京都のお家元で森先生、麻布橘会の皆様とご一緒でき、学びだけでなく、ほっとする楽しい時間を過ごすことができました。
森先生、太田さん、素敵な作品をありがとうございました!!
また皆様と京都でご一緒できる日を楽しみと励みにして、これからまた精進いたします!
はななす*