神聖なひととき

見れば見るほど納得のいく花の名前、鶏頭

今にも鳴き出しそうな赤い頭をに配置し、荘厳な佇まいの黄色い頭を正真に据えました。

その賑やかな鶏たちに、爽やかな風と自由な羽を添える気持ちで他の花材を配していくと、不思議なことに花器の上のおしゃべりが鳴りをひそめ、静寂が生まれ始めました。

それはまるで、秋の早朝に鶏たちが日の出を祝う直前の神聖なひとときのようでした。

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花形 立花正風体
花材 鶏頭、雪柳、オミナエシ、オクロレウカ、著莪、メリー、ナルコラン、タマシダ、ナデシコ

さまざまな個性を持つ花材が互いに影響を及ぼしながら、一つの空間を作り上げる。
立花の奥深さと、先人たちが築き上げた様式美に、改めて感謝した残暑厳しき週末でした。

宮師

101carat

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