想いを束ねて、花を生ける


『想いを束ねて、花を生ける』

今回は、いつもとは異なる花器と花材に向き合う、私にとって特別なお稽古でした。
使用したのは、白く滑らかな曲線が印象的な陶器の花器。初めて扱う、その独特な形に想像力が心地よく刺激されました。さらに、今回は初めて花材選びから取り組むという貴重な経験もさせていただきました。一から自分で決めるというのは、楽しさと同時に難しさもあり、先生や他の生徒さんのアドバイスをいただきながら、時間をかけてじっくり決めることができました。

🟪🟩花形 自由花

花材 アスチルベ、トルコキキョウ、ヒペリカム、キキョウラン

なかでも、アスチルベの淡くやさしい色合いに一目で惹かれました。ふんわりとした姿が、作品全体に柔らかな雰囲気を添えてくれました。
ピンクと白を基調とした花々の中に、凛と伸びるキキョウランの葉ものが程よいアクセントとなり、白い花器と相まって、夏の訪れを感じさせる爽やかさも生まれました。

当初は花材をやや高めに配置していましたが、先生から「低めに抑えることで器との調和が生まれる」とご助言をいただき、実践してみたところ、全体にまとまりが出て、自分でもしっくりくる仕上がりとなりました。

また、実は今回、使い慣れない小さな剣山に少し苦戦し、ほんの少し手先を痛めてしまった場面もありました。改めて花を生けること、そして道具を扱うことには、慎重さと丁寧さが求められるのだと実感しました。

ひとつひとつの花材と向き合い、迷いながらも自分の手で形にしていくこの時間は、本当に贅沢で学びの多いひとときです。

森先生、今回も丁寧なご指導をありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

中本🟪🟩

101carat

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