初めての杜若一色立花
この季節、三度目となる杜若のお稽古に臨みました。最初の二度は生花正風体。基本に忠実に、葉組に集中する時間でした。
そして今回、いよいよ人生初の立花正風体による一色。前の晩から楽しみで、そわそわが止まりませんでした。
京都から届いた花材も、ちょうどよい加減で咲き始めていて理想的——
と思いきや、なんと正真用の花まで開きかけており、焦りがよぎります。
でもそこは先輩のお力を借りて、花材をトレードしていただき、無事に乗り切ることができました。そこからは、いつものように時間との戦い。
とはいえ、生花でのお稽古の積み重ねがあったおかげか、葉組や撓めも比較的スムーズで、思い描いた空間に少しずつ近づいていくような感覚がありました。
そして、一瓶の要でもある胴、前置きのゾーンへ。ここでは、初めて河骨と向き合うことに。思いのほか水揚げに苦戦し、少々手こずりましたが——
夢だった杜若一色の作品が、ついに完成しました。
🟦🟩花形 杜若一色立花 花5本

これからの華道人生の中で、何度も挑戦していきたい花材のひとつです。
いつか、杜若の群生美を優雅に立てられる日が来るように。
毎年この季節を楽しみに、また一歩ずつ進んでいきたいと思います。
宮師