花との対話
お稽古を始めてから9ヶ月。自分では選ばない花材や取り合わせに出会ったり、そこから自分がこんな生け方にたどり着くのだと驚いたり、毎回新鮮な充実感を得ています。
今回は、包みを開いて目に飛び込んできたのは風船唐綿。さてどうするかとしばらく眺めることになりましたが、いざ生け始めると紙風船のような愛らしさ、バルーンのような軽やかさから、秋の近づく青空を背景に伸びやかに浮かぶイメージが湧いてきました。
🟩🟪花形 自由花
花材 風船唐綿、カーネーション、スターチス、キキョウラン

「自由花」であっても、すべてが自分の思うがままになるわけではなく、目の前の花材に向き合って、花器を選び、それぞれの意味を考えて思い切って鋏を入れる。期待とは異なる景色が見えたら差し直す。それを繰り返すうちに思ってもみなかった景色が見え始める。さらに先生の一言で、ピントが合って収まる。そうして堪能したら、また次の花材に向き合う。
美しいものに触れる喜びはさることながら、本当に示唆の多い時間をいただけているなと思います。
目の前の花材との対話を通じて、自分ともより深く向き合えるよう、これからも努めてまいります。
杉原🟪🟩