夏の終わり

お盆休みで少し時間が取れたので、久しぶりのお稽古にやってきました。

実は、夏の初め頃から追加になった新しい仕事が忙しく、その上7月の終わりにはコロナに感染してしまい、茹だるような暑さの中で多忙を極め、本当に参っていました。

忙しい、という字は、「心」を「亡くす」と書くのですよね。あともう数日でお盆休み、という頃、文字通りに心を亡くしてなんとか働いていたところに、先生から「リフレッシュになることもありますよ。」というお手紙をいただきました。

「そうだ、たまには自分の心と向き合う時間を作らなければ」と思い出して、お盆のお稽古に伺う旨のお返事を出しました。

最近は生花のお稽古をつづけていたのですが、今回はリフレッシュ!と思い、自由花にしました。

少し茎の細い、でも凛とした小ぶりのひまわりを対照色の赤黒いドラセナの葉で引き立たせたら、涼しげなロシアンオリーブが風になびきます。

夏の終わりを表現してみました。

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花形 自由花
花材 向日葵、ロシアンオリーブ、ヒペリカム、ドラセナ

先生から「数少なきは趣深し、ですね」という大変有難い評価をいただき、とても嬉しくなりました。

なにより、とても久しぶりに花に触れ、ゆったりとした時間を過ごし、清々しい気分でした。

ずっと根をつめていたので、息ができるようになったみたいです。

田中香織

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