立花正風体 薫風🍀
ゴールデンウィークも終盤に入った日曜日。
朝から爽やかな青空が広がり、まもなく訪れる端午の節句を祝福しているかのようでした。
最高の天気に恵まれた立花会のお稽古は、花菖蒲を真・請に据えた立花正風体の木草挿し交ぜ。
森先生から示されたテーマは「薫風をいける」。
その言葉の響きと漢字の美しさに胸が高鳴りました。
花菖蒲をはじめ、バイカウツギ、ヤマナシ、ツツジなど、花材からも季節の風を感じ取ります。
そこからは手元に集中し、五月の陽射しを浴びながら格闘すること六時間。
目の前の一瓶に、確かに薫風が立ち上がりました。
🟪🟩花形 立花正風体
花材 花菖蒲、梅花空木、栂、枇杷、伊吹、柾木、ヤマナシ、躑躅、若松、都忘れ、タマシダ

技術面では、枇杷の葉の扱い方に新たな発見がありました。
表現面では、胴と前置のあいだを彩るヤマナシとツツジが絶妙に響き合い、
季節の風を呼び込んでくれたことに感動しました。
日本語の繊細な表現力と、池坊いけばなに息づく自然観、その両方を一度に味わわせてくださる森先生に、
あらためて感謝します。
これからも“薫風”を胸に、一瓶ごとに自分らしい風をいけていきます。
宮師雄一🍀
今回で三十一回目の立花お稽古、ここまできちんと学びの姿勢を保たれて、素晴らしいと感心しました。
さらなる精進を応援していきたいと思います。
森由華