いにしえに吹く新しい風
この夏、集中お稽古中の立花新風体は、「なんとなくいけない」「何を表現したいかテーマを持つこと」を目標に掲げております。
今回は花材表にある「為朝ユリ」という名前に魅かれました。
源為朝(みなもと の ためとも)… 今から約1000年前、平安時代末期の武将。子供の頃に学習図鑑に載っていた豪壮な鎧姿、背が高く弓矢の名手だった話や、かなり前に見た歌舞伎の主役だったような?と記憶のカケラが蘇りました。
何はともあれ、まずは他の花材との組み合わせを森先生にご指導いただき、足したり引いたりしながら、いけていきました。
戦乱の風雲の世を駆け抜けた為朝と美しいユリという、相反するイメージから香る歴史ロマンを映すべく、いけあがったのがこちらです。
調べてみると、流された島の人々が為朝を偲んでユリの名前にしたこと、琉球に逃げ延びた伝説があることがわかりました。
為朝ユリのおかげで、「?」だらけだった立花新風体に一筋の光のような楽しさを感じることができました。
森先生、源為朝様、ありがとうございました!引き続き、がんばります!
はななす*