利他

藤井　崇之　（脇教授二級）

花形 ： 生花新風体
花材 ： 根曳松　木瓜　ミニ胡蝶蘭

世界がネットゼロ（脱炭素）に向け動き始める中、人々の格差は拡大し、なんとも言えない停滞感が漂っています。
人々は自分のことで精一杯となり（利己主義）、他人を思いやる余裕がなくなっています。
そんな時こそ、「利他」の心が重要となります。利己主義では視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいますが、「人に良かれ」という「利他の心」で判断すると視野も広くなり正しい判断ができるのです。

コロナ禍となり約2年、現在のような停滞感を払拭するには、利己主義ではなく、まわりの人を思いやる「利他の心」に立って物事を判断をすべきなのです。

そんなことを自分に言い聞かせながら、地に足がつくように、成長し続けるようにという願いが込められた「根曳松（ねびきまつ）」に空に突き抜ける躍動感を与える木瓜と優雅さを秘めた胡蝶蘭を合わせました。

自分の損得ではなく、人の為に役立つ人間を目指し、「利他」の心で、率先垂範していける一年にしたいと思います。

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