冷暖自知

20234
生花クラス (Shoka Style)

二十四節気「清明」の頃
清らかな春先の様子
万物が生き生きと花の蕾ほころび咲き誇る季節へ移る時期

「冷暖自知」という禅宗の言葉がある。冷たい暖かいは飲んだ人しか分からないことから「体験したものでなければ分からない」ことをいう。池坊では、「麓より分け昇りて奥の山の景色は得がたし」というようである。

「理論・理屈ではなく、実際にそこへ行ってみなければ本当のことはわからない」ということである。

この言葉を念頭に、本日は、はじめての芍薬(しゃくやく)の一種いけに挑戦した。

真・副・体のバランス、あしらいの位置、高さのバランスを意識したが、やはり先生に手直しして頂くとガラッと雰囲気が変わった。

今後は全体感だけでなく、左サイドの水際から伸びる直線・曲線美にフォーカスして精進していきたい。

まさに「冷暖自知」、練習あるのみである。

Around the season of “Clear and Bright”, attended the Shoka style lesson with paeoniae radix (Peony). Spiritual enlightenment only comes through personal experience – Practice, Practice and Practice!


インスパイア華道部
藤井崇之
Takayuki Fujii