立花を立てる感動

昨年までは花展で立花の作品を拝見する度に、どのようにしたら斜めや横に伸びる美しいラインが作れるのか全くの謎で不思議でしかありませんでした。


本年早々立花を教えていただこうと一念発起し、臨んだ第一回目のお稽古で謎が解けました。
ワイヤーとテープで形作っていくことが判明した時には大きな衝撃を受けました。
ひたすらワイヤーとテープを使った地道な作業をいかに丁寧にするかによって仕上がりが美しくなるのだと、毎回格闘しながら少しずつですが慣れてきました。

いけばなを始めた4年前にはまさか立花を立てる日がくるとは夢にも思わなかった私ですが、今回10回目のお稽古で赤い薔薇を控枝に用いた立花
、前回の蓮の立花と同様に、いけ終わったときの達成感と自身が立花を立調するまでになった感動を得られるものでした。

九つの役枝、出、出所を覚えるのに必死の毎回のお稽古ですが、熱心にご指導くださり励ましてくださる森先生には心より感謝申し上げます。


渡邊

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