自分で花材を選ぶスペシャルレッスン

直近のお稽古では立花を中心に学んでいたため、
気分転換も兼ねて自分で花材を選ぶ今回のスペシャルレッスンに参加しました。

この日の朝、初夏の爽やかな空気が素晴らしかったため、
昨年の池坊展で使用した鮮やかなブルーの花器を持って家を出ました。

森先生の講義の後、私たちは皆で地階の出張花屋へ向かいました。
さまざまな草木や花が所狭しと並べられており、最初は少し戸惑いましたが、
昨年の経験を活かして、その朝感じた初夏のイメージを思い描きながら花材を選びました。

まず、花器のブルーに映える軽やかなイエローのヒメユリを主に選びました。
そして日々の散歩道で目にしていたうつぎを風を感じさせる用とし、
水際付近を締めるために、小ぶりながら鮮やかな紫蘭を選びました。

生け込みを始めると、自然とバランスを三種いけの花形に持っていこうとする自分を森先生に指摘されました。
それほど、正風体という花形が長い歴史を通じて完成されたものであることを実感しました。

自分の中に築かれたルールとバランスの外側に少しでも出るためには時間が必要でした。

🟩🟨
花形 生花新風体
花材 姫百合、ウツギ、紫蘭

結果として、家で感じた朝の気持ち良さをそのまま作品に込めることができたように思います。
手直しの際、森先生の鋏入れによって、うつぎに軽やかさとリズムを加えることができ、
これが大きな学びとなりました。


宮師